【あらすじ】
名古屋の新幹線ホームでいづみはハルコと再会します。
そこで、いづみはキオスクで立ち読みしている中年の女を見つけます。
それが、ハルコだったのです!
いづみが声を掛けると、「不倫の相手とは上手く別れられたの?」と大声で言われ、いきなりの先制パンチ!
聴けばハルコはお茶会で名古屋に来たと言います。
一方、いづみは名古屋に美味しいイタリアンが出来たので、その取材に自腹で来ていたのでした。
ハルコは「あなたはどうせ普通車でしょ?私はグリーン車だから、じゃ」と言う感じで去ろうとしたのですが、いづみはハルコと話しがしたくなり、自分も追加料金を払って、グリーン車に乗り込みました。
東京までの道中、ハルコのマイペースなお喋りがさく裂するのですが、それでもいづみは、じっと聞き入ってしまうのでした。
ハルコは名古屋出身のお嬢様育ち。
父親はお菓子の材料を卸す会社を経営しており、多いときで30人ほどの社員を抱えていたそうです。
それで、ハルコも名古屋きってのお嬢様学校と呼び声が高い
金城学院に入学します。
この金城学院は中学・高校・短大があり、
中学から短大まで在籍した生徒を「純金」なんて呼んでいました。
ハルコももちろんこのコースに進むはずでした。
「はず」というのも、ハルコの父親の胃がんが見つかり、あっと言う間に亡くなってしまったのだそうです。
父親の死により会社は傾きはじめ、ハルコは「女も手に職を持たなければ!」と
美容学校に入学するのでした。
美容学校卒業後は栄(名古屋の中心部)の美容院で働き始めるのですが、
ハルコの目はその時から経営者の視点でサロンを観ており、
あれやこれやと気になることだらけなのでした。
【ネタバレ感想】
この章は、名古屋に住んでいる私からすると、「そうそう!」とうなずくような話しばかりでめちゃくちゃ面白かったです。
金城学院の中・高・短大まで行ってたお嬢様たちを「純金」とか呼んでたのも本当ですし、「高校から」とか「短大から」金城に入った人たちを「メッキ」とか呼んで差別していたのも懐かしいですね。(今もこんな酷いこと言ってるのかしらん?)
2人は新幹線が到着するまでの間、しばし会話を交わすのですが、
相変わらずのハルコ節にいづみはちょっとムッとしたりするんですよね。
だって、自腹を切って取材に来ているといういづみに
「私は自分のお金でご飯を食べたことがない。みんな私と一緒に食べたくて順番を待ってる。自分のお金で食事する人はよっぽど魅力のない人なんだろう…」とか何とか言って、そりゃあいづみも釈然としないでしょうよ(笑)
でも、ハルコさんはこんな失礼なことを言っても、全く自分が悪いとは思っていないのです。
それは心からそう思っているからですよね。
ここに、人を小ばかにしているという意識が働いていたら、こんなこと言えないでしょう?
え、まさか、小ばかにしても言えてるとしたら、すごいんですけど!
とにもかくにも、
この「早くもハルコが語る」の章では名古屋の結婚式の風習とか、この地方ならではのネタがぎっしり詰まっていて、面白いんですよ~!
さっきもaudibleで聴き直してしまった私なのでした!
(;^ω^)
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大森ゆきさんの歯切れのいい朗読で、ハルコさんの金言や毒舌(失礼)が
ますます突き刺さります(笑)!
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