ハルコ、パリで熱弁をふるう
【あらすじ】
菊池いづみ(38歳)というフリーのフードライターがパリの高級ホテルで
ハルコと出会う。
この出会い方からして、ハルコの傍若無人ぶり?が表現されている。
日本人の中年女性がホテルのロビーでいづみを
「ちょっと、ちょっと!」と、手招きして呼びつけるのだ。
私なら、これだけで、すでにイラっとしそうだが、
いづみは我慢して手招きの方へ近づいていく。
それが運の尽き(失礼)いや、いづみがハルコに出会えた瞬間だったのだ!
ハルコはいづみと初対面にもかかわらず、カフェにまでついていってしまう。
いづみが「いい」とも言っていないのに!(笑)
2人は朝食をとりながら、軽く自己紹介をし合うのだが、話しているうちにいづみは自分の不倫の悩みを打ち明けてしまうのであった。
しかも、いづみは不倫相手に300万円もの大金を貸しているというではないか!
これに対してハルコが放った言葉にいづみは耳を疑う。
「その男はどうでもいいけど、300万円は惜しいわね」
いづみは「そんな男とはきっぱり別れてお金のことも忘れなさい」とか何とか言われると思っていたので、この言葉に驚愕する。
すると、ハルコは「何言ってんのよ?300万円稼ぐのが、どれだけ大変だと思ってるの?」ぴしゃり!
そこでハルコはお金を取りもどす方法をいづみに伝えるのだ。
帰国後、いづみはさっそくハルコの言った通り実行し、お金を取り戻すのだった。
【ネタバレ感想】
私もこのハルコの「何言ってんのよ?300万円稼ぐのが、どれだけ大変だと思ってるの?」という言葉にしびれてしまった。
確かにごもっとも!
日本人は「関係をこれ以上悪化させたくなくて、相手に言いたいことを言えない」というケースが多いのような気がするからだ。
だから、ちゃんと自分の権利主張をするようアドバイスしたハルコは素晴らしい!
彼女の辞書にはきっと「泣き寝入り」なんて言葉はないのだろう。
あと、パリのおしゃれなカフェでも日本語でやり通すとこもスゴイ。
たまたま今日美容院で聴いた、ニュージーランドに1年いたのに、日本語しか話さなかった男性のことを思い出してしまった(;^ω^)
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